フォーキーで煌めきや艶を感じる音は良きアメリカ時代のBreadを、有機的でありながら随所に多種多様な音楽が香り立つ多彩さはBuffalo Springfieldを、そしてポップさと陰鬱さが混じりあう現代的かつ都会的さはBelle and Sebastianを彷彿とさせる。そして、磯部の持つ唯一無二の印象的な声色と、一瞬にして目の前に情景が広がる詩世界は、誰もが生きているがゆえ感じたことのある日々の喧騒、温かさ、虚無や愛を、聴き手にそっと再体験させる。心にじんわり響くアコギの音を中心にしながら、同時に非常にグル―ヴィーでソウルフルなライブ感のあるポップ。